トイレリフォームノウハウ

トイレリフォームノウハウ

トイレの交換時期の目安は、便器各部品の寿命・耐用年数がきた場合や汚れによる劣化があったときです。
しかし、最新の機能の付いたトイレに交換するため、便器を交換する人も多くいます。

1:トイレリフォームの費用相場

トイレリフォームにかけた費用相場は、30万円~40万円が中心価格帯となっています。

製品のグレードや壁や床をどこまでリフォームするかなどで金額は上下します。

2:最新のトイレ事情

節水機能

最新の便器は少ない水で効率的に汚れを落とす仕組みになっています。
水の使用量は減り、古いタイプの便器と比較すると年間の水道料金で約1万2,000~1万5,000円もの節約をすることが可能です。
実は家庭で最も水を使う場所はトイレ。
お風呂よりも多くの水を必要とするからこそ、トイレの節水が大切なのです。

自動洗浄機能

汚れやニオイが付着するのを防ぐ自動洗浄機能も充実しています。
トイレ使用の直前直後や一定時間使用のないときにミストが出るもの、便器洗浄時に洗剤が放出されるタイプが人気です。
汚れの付着しにくい新素材の便器や、イオンが発生して嫌なニオイを防ぐ空気清浄機能の付いたタイプもあります。

お手入れしやすい形状

古い形式の便器は掃除のしにくさが問題でした。
現在は、汚れがたまりやすかったフチ裏の形状が見直され、全体的に凹凸の少ない滑らかなデザインになっています。
また便器自体がコンパクトで省スペースになり、機能性だけでなく見た目も美しくスタイリッシュになりました。

3:便器の種類

洗い落とし式

水の落差による流水作用で便器内の汚物を押し流します。
構造はシンプルで低価格です。
ただし水たまり面が狭いので、汚物が乾燥面に付着しやすく、洗浄時に水のはね返りがあります。

サイホン式

サイホン作用(水を吸い出す力)によって汚物を吸い込み、排出します。
洗い落とし式より水たまり面は若干広いですが、汚物が付着することがあります。

●サイホンゼット式
強い水流でサイホン作用を起こし、強力に汚物を吸い込んで排出します。
サイホン式より水たまり面が広く、汚物の付着はほとんどありません。
水面に汚物が沈み込むので臭気も抑えられます。

●サイホンボルテックス式
渦を巻きながらサイホン作用を起こします。
流水時に空気が入り込まないので洗浄音が静かです。
サイホンゼット式よりさらに水たまり面が広く、汚物の付着はほとんどありません。
構造上、一般の便器より高い水圧が必要なため、戸建の2階以上への設置にはあまり向いていません。

タンクレス式

水道の水圧だけで排水を行います。
トイレのタンクをなくしたシルエットで、スマートなデザインと掃除のしやすさが人気です。
節水タイプですが、サイホンボルテックス式と同じく水圧の低い環境での設置は不向きです。

4:便座の種類

普通便座

機能がつかない一般的な便座です。
前丸タイプ、前割タイプがあります。

暖房便座

ヒーター機能により、便座が温まります。
お尻がぽかぽかするので、冬に活躍します。
高齢者に喜ばれます。

温水洗浄便座

「ウォシュレット」や「シャワートイレ」という商品名で呼ばれるものが一般的です。
便座の暖房機能に加え、温水が放出されお尻やビデの洗浄ができます。
その他、乾燥や脱臭などいろいろな機能が商品ごとに搭載されています。